夢追い人

"It takes a dreamer to make a dream come true."―Vincent Willem van Gogh

「学ぶ」ことへの見解

Study

お久しぶりです。

うまいことネタが出来たので、アウトプットしようと思います。


実は10月頃、とある場で大学生に対する講師をしており、そこでこんな発表をしていました。

一部公開用に改変しましたが、主なモチベーションとしては「教育者なら、学び続けようぜ」というものでした。


ですがこの「学ぶ」ということに関して少しふわっとした感覚ですが一般的な「勉強」とは違うんだよなという考えがあり、それをこの時点では「継続的に達成感が得られる楽しい学び」というかたちで表現していました。

そんなことがあって約1ヶ月、AmazonPrimeに登録してるんだからとPrime Readingをちょくちょく読むようになったのですがそこである本と出会いこのふわっとした感覚をもっとちゃんとした言語に落とし込めたのでそれを紹介したいと思います。



この本はWindows95の設計をした中島聡さんという人が書いた仕事術の本です。

基本はこういう風にやると仕事が早くなるし、時間の使い方うまくなるでみたいな話が時間の使い方の重要性にはじまり、Howのところやその結果までつらつらと述べられています。
なんとなしに筆者のプロフィールに惹かれて読みはじめ、僕もわりかし仕事ははやいほうだという思いがあって、ちゃんと自分が無意識にやっていたことがいいことだよ的な書かれ方をされていたのでやったねみたいな気持ちで読み進めていたのですが、終盤になってこのフレームワークがほかのことにも使えるよといった話になりました。

そこで出てきたのが「勉強をするんじゃない。目的をもって調べるんだ。」(かなり要約しています。)という言葉で、僕はこれだ!という気持ちになりました。


つまり、僕の考えていた「達成感」という存在がまさしく「目的」なわけです。
本には「勉強するための勉強は身につかない」と書かれているのですが、まさにそのとおりで何かに取り組むためにいろんなことを調べていくからこそ身になるわけです。

これは僕のプログラミング遍歴を振り返ってみても、疑いようのない事実です。

というのも僕はもともとプログラミングという存在に憧れてはじめたタイプなので、CやPythonにはじまり様々な言語をこれまで触ってきたわけですが、結局のところ一番自由に扱えるのは競技プログラミングをやるために覚えたC++と7本のアプリをリリースしたSwiftになっています。

中三のころ、プログラミング理解できたはいいけどなにに使えばいいのかと行き詰まったことがあったように、はっきりとした目的が無ければモチベーションも自ずと失われてしまいます。だからこそ「達成感」を得られるような「目的」が必要になるわけです。



そして、その「達成感」は自分の知識の範囲で簡単にできてしまうことでは得られません。調べながらも適度に苦労する、その経験が結果的に「達成感」につながるし勉強しようと思ってなくてもその過程でいつのまにか自分のスキルになっているんです。




僕はこういうことこそ、学びの正しい形ではないかなと思いました。基礎も確かに大事ではあるけど、それ以上にこういう「なにかをするために必要だ」というモチベーションが必要になるんじゃないかな、と。





そんなことを思う僕ですが、現在も卒論のシステムを作るべく、React+TypeScriptなフロントエンドの環境を「調べながら」作っています。
この本という裏付けと、今までの経験があるから卒論が終わった頃には自由にWebのフロントエンドもかけるようになってるんじゃないかなと、そんな期待をしていたり、していなかったり...